期待の新品種 ネギ「冬扇シオン」見学会を開催!埼玉県 深谷市の事例
深谷市の特産品である「深谷ねぎ」は、優れた食味が特長で、特にきめが細かく柔らかいこと、糖度が高いことに定評があり、冬に収穫されたものは食味が最も楽しめるといわれています。安定した品質で出荷するには、品種選定や産地を挙げた栽培技術の向上が不可欠です。今回開催された「冬扇シオン」の現地見学会は、本品種の特性をつかみ、導入を検討する上で大切な機会となりました。
肥大性・株そろい共に良好な「冬扇シオン」
2023年2月17日に埼玉県深谷市の生産者 西田美智夫さんご協力の下「冬扇シオン」の見学会を開催し、多くの生産者の方にご来場いただきました。
1月上~中旬は暖冬で低温による葉の枯れ込みも少なく、順調に生育しました。しかし、1月下旬~ 2月上旬にかけて寒波と強風が襲来し、品種問わず葉の寒傷み・枯れ込みが発生する厳しい栽培環境でした。会場で西田さんは「2月中旬の最も厳しい環境下で『冬扇シオン』は、欠株や病害の発生も確認されず、厳冬期の環境下でも株のばらつきが少なくそろいが良好でした。今後の気温上昇に伴い、より良質な青果物が出荷できることを期待します」と語られました。その言葉の通り、同年3月の出荷時に、慣行品種よりも肥大性・株そろい共に良好な青果物を収穫でき、皮むきもばらしやすく、出荷調製の作業も容易だったと報告されています。
前作は、寒波や強風の影響が大きかったもの「冬扇シオン」は出荷時には太りの良い、良質のネギになりました。深谷市管内では本年の栽培試験結果を参考に、本品種の導入・作付けが進んでいます。
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